“御新造様”のいろいろな読み方と例文
旧字:御新造樣
読み方割合
ごしんぞさま58.8%
ごしんぞさん17.6%
ごしんさん5.9%
ごしんさま5.9%
こしんぞさま5.9%
ごしんぞうさま5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かのそそくさ男を始めとして女中ども一同旦那さま御新造様ごしんぞさまと言へば、応々おいおいと返事して、男の名をば太吉たきち太吉と呼びて使ひぬ。
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お爺ちゃん、いやなこった! とお夏さんがきっとなったので、はたの者はあッふあッふ、旦那も御新造様ごしんぞさんも顔色を変えなすったけ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも私が二階を飛下りると、入違いに旦那と御新造様ごしんさんがお夏さんの処へ駆け上んなすったッけ、はたに居た女中は助けてくれというんでしょう。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おい、御新造様ごしんさま、先生は気が違ったぜ、なんのとがもねえわっしをお斬りなさろうと言うんだ、あ……危ねえ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そんな時には、往来には人だかりがして、人が撲られるのを面白そうに見物し、お帳場ちょうばには、そこにいる御新造様ごしんぞうさまが、すずしい顔をして見ていらっしゃいました。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)