“遺児”のいろいろな読み方と例文
旧字:遺兒
読み方(ふりがな)割合
わすれがたみ76.5%
いじ5.9%
かたみ5.9%
のこしご5.9%
わすれご5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“遺児”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 仏教 > 仏教20.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸1.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
あげくに良人の資朝は、討幕の元兇とあって佐渡ヶ島で斬られ、その遺児わすれがたみ四人をかかえて、ここに落ちぶれ果てている親子なのだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
立花博士の遺児わすれがたみ、今年十四になる綾子は、呆気あっけに取られて正平爺やの顔を見詰めました。
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
年寄りはそれは御苦労なこったという顔をしてうなずいて、その節榑立ふしくれだった指さきで、もとの同僚の遺児いじの頬を不憫そうに撫でた。トシは人見知りをしない子で、すぐあいそ笑いをした。
夕張の宿 (新字新仮名) / 小山清(著)
秩父ちゝぶ暴動と云ふことは、明治の舞台を飾る小さき花輪になつて居るけれ共、其犠牲になつた無名氏の一人の遺児かたみが、父母より譲受ゆづりうけた手と足とを力に、亜米利加アメリカから欧羅巴ヨウロツパまで、荒き浮世の波風をしのぎ廻つて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
だが、その遺児のこしごにまで、どうこう考えてやるほどな好意はない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いかさま、中川様の御子息、実之助様か。いやお父上を打って立ち退いた者、この了海に相違ござりませぬ」と、彼は自分を敵と狙う者に会ったというよりも、旧主の遺児わすれごに会った親しさをもって答えたが、実之助は、市九郎の声音こわねに欺かれてはならぬと思った。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)