“譲受”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆずりう50.0%
ゆずりうけ25.0%
ゆづりう25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細長い地所でしたが、持主に懸けあって、裏隣の地所もいつか譲受ゆずりうける下約束もしたのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
重吉が種子の遺産として譲受ゆずりうけた五千円の貯金はその時なくなってしまう。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この塚山という人はその父から譲受ゆずりうけたある電気工場の持主であったが、普通選挙の実施せられるより以前、労働問題の日に日に切迫して来るのを予想し、早く工場を売卻ばいきゃくして、現代社会の紛擾ふんじょうからその身を遠ざけ、骨董こっとうの鑑賞と読書とに独善の生涯を送っていたのである。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もっとも、寺に戸籍こせきのあった時代で、祝言も仲人なこうどもなく、勝手に後家ごけといっしょになった場合は、世間への名聞もはばかって、表向は後取あととりと言えないわけで、それをおもんぱかって、源左衛門は店や蔵の譲受ゆずりうけを、証文にしておいたのでしょう。
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
秩父ちゝぶ暴動と云ふことは、明治の舞台を飾る小さき花輪になつて居るけれ共、其犠牲になつた無名氏の一人の遺児かたみが、父母より譲受ゆづりうけた手と足とを力に、亜米利加アメリカから欧羅巴ヨウロツパまで、荒き浮世の波風をしのぎ廻つて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)