“戸籍”の読み方と例文
読み方割合
こせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
固有の背水癖で、最初戸籍こせきまでひいて村の者になったが、過る六年の成績をかえりみると、儂自身もあまり良い村民であったと断言は出来ない。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
何か名句を一ツ書いて戴けませんかと、戸籍こせきしらべの折、頼まれたのだが、そのままになって、その巡査氏も何時いつからかもう変ってしまった。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
それで戸籍こせき面の記載きさいでは、文久三年に生れ、明治十年に十五歳で今橋三丁目浦門喜十郎のもとから津村家へとつぎ、明治二十四年に二十九歳で死亡している。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)