“省”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はぶ43.2%
かえり25.6%
かえりみ17.0%
かへり4.0%
せい3.4%
はぶく1.7%
かへりみ1.7%
しやう1.1%
そむ0.6%
はぶき0.6%
カヘ0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
但し二度目であるために、通し狂言とはしないで一番目に据え、菊五郎は多助の一役だけを勤めて、道連れ小平の件りははぶいていた。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここへ来て夜の更けたことを知ったお銀様は、はじめて自分の無謀であったことと、大胆に過ぎたことをかえりみる心持になりました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
幸か不幸か今に至ってその意義を深くかえりみるべきよき機会が到来したと思えます。日本は手仕事の日本を更にかさねばなりません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
かような場合ばあひかへりみると、屋外おくがい避難ひなんしてなる場合ばあひは、わづか二三秒にさんびよう軒下のきしたはなれることが出來できるような位置いちにあるときにかぎるようである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
想うに独立は寛文中九州から師隠元いんげんを黄檗山にせいしにのぼる途中でじゃくしたらしいから、江戸には墓はなかっただろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さればこそみこともこゝに垂跡すゐしやくまし/\たれ。此御神の縁起えんぎあるひ灵験れいげん神宝じんはうるゐ記すべき㕝あまたあれどもしばらくこゝにはぶく
御座ございますけれどわたし其時そのとき自分じぶんかへりみかんがへはませぬゆゑ、良人をつとのこゝろをさつすること出來できませぬ、いやかほあそばせば、それがさはりまするし
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おゝこの集団しふだん姿すがたあらはすところ、中国ちうごく日本にほん圧制者あつせいしゃにぎり、犠牲ぎせいの××(1)は二十二しやうつちめた
ヂュリ とゝさまの命令おほせごとそむいた不孝ふかうつみくやむことをならうたところに。(膝まづきて)かうして平伏ひれふしてとゝさまのゆるしへいと、あのロレンスどのがはれました。
此雪を取除とりのけんとするには人力じんりき銭財せんざいとをつひやすゆゑ、寸導せめてだんを作りてみちひらく也。そも/\初雪より歳を越て雪きゆるまでの事を繁細はんさいに記さば小冊にはつくしがたし、ゆゑにはぶきてしるさゞる事甚多し。
先年郷里へカヘつた時、本蔵下屋敷を中車(本蔵)が出してゐた時、中車よりも、若狭助の鴈治郎よりも、私の見物心を唆つたのは、雀右衛門の三千歳姫であつた。
芝居見の芝居知らず (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一人の敵黒き頭巾を着、たちつケをはき鎗を平眼のよふにかまへ近〻よりて壁に添て立し者あり。