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歸省
上京して、はじめの
歸省で、それが
病氣のためであつた。
其頃、
學生の
肺病は
娘に
持てた。
書生の
脚氣は
年増にも
向かない。
それからすぐに
和歌山へ
引き
取られて
行つて、
久しく
國へ
歸ることもしませんでした。
加納家に
住みこんでから、はじめて
遠江の
母のところへ
歸省したことがあります。
『ハ、何にも……然う/\、
先刻靜子さんがお出でになつて、アノ、兄樣もお
歸省になつたから先生に遊びに
被來て下さる樣にツて。』