“カヘ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かへ
語句割合
21.7%
13.0%
13.0%
13.0%
13.0%
4.3%
4.3%
帰郷4.3%
4.3%
4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほんの苗木ぢやつたカヘが、此ほどの森になつたものな。コハかつたぞよ。此墓のみタマが、河内安宿部アスカベから石ちに來て居た男に、憑いた時はなう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
まことに畏しいと言ふことを覺えぬ郎女にしては、初めてまざ/″\と、壓へられるやうなコハさを知つた。あゝあの歌が、胸にカヘつて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
播州ヨリマカリ越サレ、宇喜多御赦免ゴシヤメン筋合スヂアヒ申シ合セ候間、御朱印ナサレ候様ニト言上ノ処、以テノホカ御不満ニテ、御諚ゴヂヤウヲモ伺ハズ示シ合セノ段、曲事キヨクジノ旨仰セ出サレ、即チ播州ヘ追ツカヘサレ候也
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其波の青色の末が、オノづとし上る様になつて、頭の上まで拡がつて来てゐる空だ。其が又、ふりカヘると、地平をくぎる山の外線の、立ち塞つてゐる処まで続いてゐる。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
珍しい發見をしたやうに、彼は馬から身をカヘしておりた。二人の資人はすぐ、馳け寄つて手綱を控へた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
昼たけて 山原をゆく汽車のに 谷深くカヘ水照ミヅテりの色
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
明治二十八年はカヘつて、まことに芝居国シバヰコクの春と言ふにふさはしいのどかな気象が、少くともこの世界だけには著しかつた。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
若々と 幾百の兵帰郷カヘりゆく営庭ニハにのぞみて、思ひ正しき
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
山かづら・羊歯の葉・寄生ホヨ野老トコロ・山藍・葵・カヘ山桑ツミなどの類に、時代による交替があるのでせう。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
先年郷里へカヘつた時、本蔵下屋敷を中車(本蔵)が出してゐた時、中車よりも、若狭助の鴈治郎よりも、私の見物心を唆つたのは、雀右衛門の三千歳姫であつた。
芝居見の芝居知らず (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
珍しい発見をしたやうに、彼は馬から身をカヘしておりた。二人の資人はすぐ、馳け寄つて手綱を控へた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)