“かわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カワ
語句割合
乾14.0%
渇13.9%
交13.3%
躱6.3%
川5.5%
河5.4%
皮4.8%
異4.6%
革3.9%
代3.4%
変3.3%
更2.7%
替2.3%
渝2.1%
可愛2.0%
換1.8%
側1.4%
涸1.2%
干0.9%
燥0.8%
易0.7%
反0.5%
皮革0.5%
變0.4%
変化0.4%
化0.3%
転0.3%
晞0.2%
皮膚0.2%
翻0.2%
外皮0.2%
乾燥0.2%
佳話0.2%
可哀0.2%
皮肌0.2%
迭0.2%
鞣0.1%
鈹0.1%
交換0.1%
分0.1%
厠0.1%
喝0.1%
変遷0.1%
旱0.1%
河川0.1%
流0.1%
狐裘0.1%
甦0.1%
異変0.1%
異様0.1%
羊皮0.1%
膜0.1%
表布0.1%
転換0.1%
通0.1%
遷0.1%
革皮0.1%
飜0.1%
飢渇0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
塗(ぬ)りたての壁(かべ)は狹苦(せまくる)しい小屋(こや)の内側(うちがは)を濕(しめ)つぽく且(かつ)闇(くら)くした。壁(かべ)の土(つち)の段々(だん/\)に乾(かわ)くのが待遠(まちどほ)で卯平(うへい)は毎日(まいにち)床(ゆか)の上(うへ)の筵(むしろ)に坐(すわ)つて火(ひ)を焚(たい)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そうして、その酒(さけ)と水(みず)には、ことごとく毒(どく)を入(い)れておきました。大将(たいしょう)は、敵(てき)がきっと腹(はら)を減(へ)らして、のどを渇(かわ)かしてくるにちがいない。
酒倉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
截刻部(せっこくぶ)の頭を真ッ黄色にした男工が振り向いて云った。みんな交(かわ)る交る、顔をしかめながら、短い言葉で、その出征者へ話しかけた。
工場新聞 (新字新仮名) / 徳永直(著)
危くつき当りそうになった摩利信乃法師(まりしのほうし)は、咄嗟(とっさ)に身を躱(かわ)しましたが、なぜかそこに足を止めて、じっと平太夫(へいだゆう)の姿を見守りました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし私(わたくし)は三途(ず)の川(かわ)らしいものを渡(わた)った覚(おぼ)えはない……閻魔様(えんまさま)らしいものに逢(あ)った様子(ようす)もない……何(なに)が何(なに)やらさっぱり腑(ふ)に落(お)ちない。
「申(もう)し上げます。如来正※知(にょらいしょうへんち)はあしたの朝の七時ごろヒームキャの河(かわ)をおわたりになってこの町にいらっしゃるそうでございます」
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その男は、丘(おか)をこえて、ブランブルハースト駅(えき)から歩(ある)いてきたとみえ、あつい手袋(てぶくろ)をはめた手に、黒いちいさな皮(かわ)かばんをさげていた。
前に述べたソーマトランパスなどでは総計二十二個の発光器を分類するとおよそ十種類のおのおの異(かわ)った仕掛けで出来ているそうな。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そして、いつも、いつも、こんなひどいめにあわされるなら、革(かわ)が破(やぶ)れて、はやく、役(やく)にたたなくなってしまいたいとまで思(おも)いました。
あるまりの一生 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はあ、こんなに早く上(あが)って済みませんでしたけれど……。その代(かわ)りめったにお目にかかれない御主人にお目にかかれまして……。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
其内奥さんは何か用事で一寸内地へ帰られました。奥さんが内地へ帰られてから、二週間程経つと、如何(どう)も妻の容子(ようす)が変(かわ)って来ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
「念の為めだ。僕は学務部長が更(かわ)る度に誰か知ったものを通して、大友を推薦している。他(ほか)のものに切られちゃ堪まらないからね」
首切り問答 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
その人雪崩(なだれ)に危うく突き倒されそうになって、身を替(かわ)した途端、崩れ立った人垣の間から私は、見るべからざる物を眺めてしまったのであった。
生不動 (新字新仮名) / 橘外男(著)
男の声はむかしとは渝(かわ)りのないものであったが、筒井はすぐに答えることの軽卒さを身に感じた。それにしても今宵とは誰のいたずらであろう。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
当人はもちろん丁坊を眼の中に入れても痛くないというほど可愛(かわ)いがっているお母さんにも、全(まった)くわかっていなかったろう。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかるに物換(かわ)り時移るに従ひ、この記念的俳句はその記念の意味を忘られて、かへつて芭蕉集中第一の佳句と誤解せらるるに至り、終(つい)に臆説(おくせつ)百出
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
向うっ側(かわ)の食卓(テエブル)の一つに、白服の詰襟のボーイ連、P・Q・Rが腰かけたままの突っ伏し姿で、どれもが一同にひっそりと、声ひとつない。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
彼は涸(かわ)いた唇をなめてあたりを見まわした。大沼喜三郎を宛(あ)てるつもりでいた。彼はそれを阿賀妻に連れて行かれていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
「でもないのさ——兎(と)に角(かく)、お茶はおいしいね。今夜は、つまらない相手に強いられてばかりいたので、やけに干(かわ)いてならないよ。もう一杯——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
一切の味(あぢはひ)は水を藉(か)らざれば其の味を発する能はず。人若し口の渇くこと甚しくして舌の燥(かわ)くこと急なれば、熊の掌(たなそこ)も魚の腴(あぶらみ)も、それ何かあらん。
水 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
彼は、徽宗(きそう)皇帝の全盛時代からの御林軍の一将校であったから、その拠(よ)って来た禁門の守りは、天地が覆(くつが)えろうと易(かわ)るものでないようにおもいこんでいたものだった。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ト文三も今朝とはうって反(かわ)ッて、今は其処どころで無いと言ッたような顔付。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「そうしたらお二人は、貴方のトランクの中に在る、鉛の球(たま)を繋いだ皮革(かわ)の鞭で打ち殺されてしまわれるでしょう」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
憂(う)き事(こと)さま/″\に何(ど)うも堪(た)へられぬ思(おも)ひの有(あり)しに、飛石(とびいし)の足音(あしおと)は背(せ)より冷水(ひやみづ)をかけられるが如(ごと)く、顧(かへり)みねども其人(そのひと)と思(おも)ふに、わな/\と慄(ふる)へて顏(かほ)の色(いろ)も變(かわ)るべく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それにしても何という変化(かわ)った人だろうと、笏は自宅の方へ引きかえそうとした。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
紺とはいえど汗に褪(さ)め風に化(かわ)りて異な色になりし上、幾たびか洗い濯(すす)がれたるためそれとしも見えず、襟(えり)の記印(しるし)の字さえ朧(おぼろ)げとなりし絆纏(はんてん)を着て、補綴(つぎ)のあたりし古股引(ふるももひき)をはきたる男の
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
中から誰か黒い石片(いしきれ)の様な者を投げ附けた、余は大いに用心して居る際ゆえ手早く身体を転(かわ)して何の怪我もせなんだが、後で見たら危ない哉、石片の様に見えたは古い手斧の頭であった
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
草を苅るには、朝露の晞(かわ)かぬ間(ま)。露にそぼぬれた寝ざめの草は、鎌の刃を迎えてさく/\切れて行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
肩も胸も露出(あらわ)に、乳房のあたり咽喉のあたり焼き鏝(ごて)でも当てられたか、赤く爛(ただ)れ、皮膚(かわ)さえ剥(む)けている。深紅の紐でも結びつけたように、血が脛(はぎ)を伝わっている。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
伊織へ一言(ひとこと)、捨て科白(ぜりふ)を置いて、さっと身を翻(かわ)すように立去ろうとした。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
イザ施術という時には雛鳥を俎板(まないた)のような物へ載(の)せて首と両足とを動けないように縛(しば)って、先(ま)ず胸から腿(もも)へかけて羽毛(はね)をよく刈ってそれから鋭利な刃物(はもの)で腿と胴の間の外皮(かわ)を一寸ほど切る。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
昂奮したらしく眼を光らして乾燥(かわ)いた唇を嘗(な)めた。
衝突心理 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
酔っぱらって頼朝の水干をねだったりした岡崎四郎にも、近ごろこんな佳話(かわ)がある。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その花はたいそう美しくて可哀(かわ)いいんですもの。」
しゃりこうべ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
よく俗に袈裟(けさ)がけということを言うがまさにそれで、右の肩から左乳下へかけてばらりずんとただの一太刀に斬り下げて見事二つになった胴体は左傍腹(わきばら)の皮肌(かわ)一枚でかろうじて継がっていた。
黒吉は、思わず掌(て)に浮いた脂汗を、迭(かわ)る迭(がわ)る肉襦袢の腿の辺(あたり)に、こすりつけた。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
そして、鞣(かわ)外套の茶色っぽい艷だの、女がかぶっているクリーム色のショールの上の赤や黒のバラの花模様を浮立たせている。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
鞣(かわ)の半外套を着て、小さいフェルト帽をかぶった中ぐらいの体つきの若くない女が入って来た。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その数百坪に亘る「鈹(かわ)」の火の海の上へ、工場の甲板(デッキ)から突出ている船橋めいたデッキの突端に、鳥打帽、菜葉服姿の中野学士が凝然と突立って見下している。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
俗に「鈹(かわ)」と称するドロドロの火の流れを、工場裏の真暗い広場に惜し気もなく流し捨てている。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
多年近所に住んでいながら、わたしの家で徳さんに仕事を頼むのはこれが初めてであった。わたしはこの時はじめて徳さんと正面にむき合って、親しく彼と会話を交換(かわ)したのであった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
当然(あたりまえ)のことで分(かわ)り切(きっ)て居るから、その返済する金が出来る位ならば、出来る時節まで待(まっ)て居て借金はしないと、斯(こ)う覚悟を極(き)めて、ソコで二朱や一分は扨(さて)置き、百文(ひゃくもん)の銭でも人に借りたことはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
のごとく「香、塔、厠(かわ)、屎、鮒、奴」等結びつき難き六語を巧みに結びつけて意味ある一つの歌を作ったことが、当時のある人々には喜びであった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「胸が燒きつくやうで、喉が喝(かわ)いて——、眩暈(めまひ)がして、頭が割れさうで——そんな心持がしませんか」
「変遷(かわ)るなあ……世の中は」しみじみと、彼は、思う。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
品川宿から高輪へかかると、海の風も生温(なまぬる)く感じられてくる。街道は白く旱(かわ)き上って、牛馬や荷駄馬の通るたびに、蠅(はえ)が胡麻(ごま)のように埃(ほこり)を追う。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加賀藩では河師というものがあって、鮎の季節や、鱒の季節には、目の下一尺以上あるものを捕るための、特別な河川(かわ)の漁師であって、帯刀を許されていた。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
見(み)わたすかぎり、初雪(はつゆき)にいろどられて、白(しろ)い世界(せかい)の中(なか)を、金色(こんじき)の帯(おび)のように、河(かわ)が流(かわ)れ、田圃(たんぼ)は、獣物(けだもの)の背中(せなか)のように、しまめを造(つく)っていました。
美しく生まれたばかりに (新字新仮名) / 小川未明(著)
「源公(げんこう)を見ねえ。狐裘(かわ)の四百両もするてえやつを着てやがるぜ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「せっかく、大死一番して、かように生れ甦(かわ)って、修業の第一歩に向おうと、心を固めております門出(かどで)」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その距離が遠かったので、縁に立って見ているあやめの眼には、こういう異変(かわ)った出来事も、人だかりが散ったり寄ったりしていると、そんなようにしか見えなかった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だがもう一つこの部屋に続き、異様(かわ)った部屋のあることを、ここへ来るほどの人間は、決して決して見落とすまい。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
見ると、かれは肌身はなさずに所持している聖書の羊皮(かわ)表紙をなでていました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
絹(きぬ)の柔軟(しな)したうすい膜(かわ)つけて
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
搗(つ)き立ての伸(の)し餅(もち)を、金巾(かなきん)に包んだように、綿は綿でかたまって、表布(かわ)とはまるで縁故がないほどの、こちこちしたものである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
転換(かわ)ったと思え! かかって来い勘兵衛、この天国の剣で真っ二つにいたしてくれるわ!
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しきりと御内書を通(かわ)されて、織田のうしろを衝(つ)かば、浅井、朝倉も同時に立つ、叡山、長嶋もともども手伝う、三河の家康ごときは一蹴(いっしゅう)して
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花鳥とは、春夏秋冬の移り遷(かわ)りに依(よ)って起る自然界並(ならび)に人事界の現象をいうのである、その現象をいわゆる花鳥風月と称(とな)えるその「花鳥」の二字に約して言った言葉であると言った。芭蕉も
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
私の指は部屋の一方に据えた革皮(かわ)の椅子を指しました。礼子の瞳は私の指先を追うともなく動いて、一寸その表情は硬ばりましたが、すぐほぐれるようにニッコリして
ひょいと飜(かわ)した身の軽さ。フワリと一つ団扇(うちわ)で煽(あお)ぎ
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何しろ暫く飢渇(かわ)いておったところですから、骨休めというので、ツン公と二人で燗もせぬ酒をグビリグビリやっております、とその横で大惣がウンウン唸り出しました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)