“拠”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
79.1%
よんどころ9.1%
よんどこ5.0%
よりどころ3.2%
よん0.9%
0.3%
きょ0.3%
たよ0.3%
よっ0.3%
よつ0.3%
(他:4)1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“拠”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション45.6%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸45.2%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]40.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「しかし、貴下、聞く処にりますると、早瀬子は、何か、芸妓げいしゃ風情を、内へ入れておると申すでごわりまするが。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
当方より進んでその嶮岨けんそな地勢にり、要所要所を固めてかかったなら、敵をち取ることができようと力説した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何ういう人を亭主に持ちおると思ってる内に、旦那さまのお妾さまだと聞きやしたから、よんどころねえと諦らめてるようなものゝ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
角「親に無沙汰で連れて来た其処は重々済まないが、何分親御の行方が知んねえもんだから、よんどころなく連れて来やしたので」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
唯だ法律といふ難かしい定規があつてよんどころなく親子兄弟姉妹あひかんせずにゐるが、アに犬や猫と五十歩百歩だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
自分がその局にあたって居るからよんどころなく渋々しぶしぶ開国論を唱えて居ながら、その実をたたいて見ると攘夷論の張本だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今も竜王の像に、必ず竜が頭から背中へかじり付いたよう造るは、この本文をよりどころとしたのだろ。
妙な字体で書いてある。何かよりどころがあって書いたものか。それとも独創の文字か。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
二三度呼ばれてよんどころ無く、薄気味わるわる降りてみれば、お政はもウ帰ッていて、娘と取膳とりぜんで今食事最中。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
自選であるか、自詠であるかどうかは知らないが、それにしても最初の句の「ともかくも」とはよんどころなくという意味も含んでいる。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
簡単に、その証拠を、げるが、徳富蘇峰氏の「近世日本国民史」元禄時代中篇、三百十一頁に「寺坂の使命と称すべきものは一も是れない。さらばその仔細といふは到底不可解だ。併し、強ひてその解釈を求むれば、彼の仔細は、毛利小平太の仔細と同一だ、即ち臆病風に襲はれて、一命が惜しきばかりに逃亡したといふことだ」
寺坂吉右衛門の逃亡 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
譬えばスナワチということばにもそくの字があり、ないの字があり、そくの字があり、便べんの字があり、ヨルという詞にもいんの字があり、の字があり、えんの字があり、ひょうの字があり、きょの字があり、の字がある。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
何様どんなことか知らぬが尽かしゃしないよ、僕は君というものが好いんだから仮令これまでに如何どんなことをしていようとも何様な素姓であろうとも差支えないじゃないか。それより早く言って聞かしてくれ。宵からそう何やに焦らされていては私の身も耐らない。」と言いは言ったが、腹では本当にたよりない心持がして来た。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
イヤうでない、箱根の嶮阻けんそよっ二子山ふたこやまの処で賊を鏖殺みなごろしにするがい、東照神君とうしょうしんくん三百年の洪業は一朝にしてつべからず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(中略)今日の如き、実に天地開闢かいびやく以来興治の機運なるが故に、海外の諸国、天理の自然に基き、開悟発明、文化の域に至らむとする者少からず。唯日本、蕞爾さいじたる孤島によつて、(中略)行ふこと能はず。其の亡滅を取ること必せり。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
お富は勢州山田の産故その言よりどころありと惟わる。
熊楠いう、これも羵羊や羔子同様多少よるところある談で、わが邦に鹿角芝ろっかくしなどいうかたい角状の菌あり、熱帯地にはおびただしく産する。
この上は仮設こしらえるべき口実いいぐさの種も尽て居たが、さればと云って小歌に逢わずには居られず、つるんだ金の手もとで出来るはずはないのでよんどころなく巻紙の皺をべて
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「そうです。けれど兵法にも……高キニッテ低キヲ視ルハ勢イスデニ破竹……とありますから」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)