“論拠”の読み方と例文
旧字:論據
読み方割合
ろんきょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ博士は、世人が自分の説を疑うのを喜んだ。博士の説には確乎かくこたる論拠ろんきょが有るけれどその論拠を示さなかった。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
かかる行動にずる人の中で、相当の論拠ろんきょがあって公然文部省所定の課目に服せぬものはここに引き合に出す限りではない。それほどの見識のある人ならば結構である。
作物の批評 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
事件の後、世間には人獣混血の説が喧伝けんでんされた。恩田は生るべからざるに生れた地獄の子であったというのだ。彼らの論拠ろんきょは、恩田の父親がなぜあれほど豹を愛したか。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)