“よっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
29.9%
17.2%
10.3%
9.2%
5.7%
5.7%
4.6%
2.3%
2.3%
2.3%
与一1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
眩暈1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よって此間じゅうよりギボン、モンセン、スミス等諸家の著述を渉猟しょうりょう致し居候おりそうらえどもいまだに発見の端緒たんしょをも見出みいだし得ざるは残念の至に存候ぞんじそろ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かくに自分のがんに掛けて居たその願が、天の恵み、祖先の余徳によって首尾く叶うたことなれば、私のめには第二の大願成就とわねばならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
よっぱらっている侍が初め刀にを附けたが、高くて買われないでところへ、此方こちらの若い侍が又その刀に価を附けた処から酔漢よっぱらいおこり出し
よって金貸の豪商に対しては、武士の威厳も何も無く、番頭風情に対しても、頭を下げて、腫物にさわるようにしていたのである。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
こはき獲物よと、急ぎ走りよって足に押へ、すでに喰はんとなせしほどに。忽ちうしろに声ありて、「憎き野良犬、其処そこ動きそ」ト、大喝だいかつせいえかかるに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
明治六年の太陽暦施行しこうの年には、新暦十一月の第二の卯の日が二十三日であった。よってこの日をもって爾後じご毎年の新嘗祭日にしようという御沙汰書ごさたしょが残っている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私も大阪へ行きさえすれば、こんなことしていないでもいいのやけれど、ここもよっちゃんが旅から帰ってくると、いっしょにやりたいようなことも言うし……。それもやるとすれば、少しお金を
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
かえりかけると、らない子供こどもたちも、としちゃんや、かつさんや、よっちゃんたちといっしょになって、はらっぱをりました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三「だって旦那寝転んでいる方がよっぽど失礼でしょう」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
南無三宝なむさんぼう、此の柱へ血が垂れるのが序開じょびらきかと、その十字の里程標の白骨はっこつのやうなのを見て居るうちに、よっかゝつて居た停車場ステエションちた柱が、風もないに、身体からだおしで動くから
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
与一よっちゃま。堪忍……かんにんして……わたしゃ知らん。知らん。何にも知らん。姉さんが悪い姉さんが悪い」
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「いいえ。色恋ではないわいな。わたしゃシンカラ与一よっちゃんが可愛いとしゅうて可愛いとしゅうて……」
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お島は帯をときかけたままの姿で、押入によっかかって、組んだ手のうえにおもてを伏せていた。疳癪かんしゃくまぎれに頭顱あたまを振たくったとみえて、綺麗きれいに結った島田髷の根が、がっくりとなっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
主人は硝子戸ガラスどのはまった、明い事務室で、椅子に腰かけて、青いきれの張られた大きな卓子テーブルよっかかって、眼鏡をかけて、その日の新聞の相場づけに眼を通していたが、壮太郎の方へ笑顔を向けると
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
よっちゃんも今度こんどとうさんに、自転車じてんしゃっておもらいよ。」と、きよちゃんが、いいました。
父親と自転車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よっちゃん、ぼくのうしろにいっしょに、おりよ。」といいました。
父親と自転車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「何だい? 涼しさに四ツ橋をよっつ渡りけり……か。こんなものが此処にあったかなあ?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
長「ムヽ…じゃア此の人は奪られねえのかえ、冗談じゃアねえぜ、え、おう、おらアおめえのお蔭でよっぴてかゝあに責められた……旦那ア間違まちげえだって程があらア」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ソコで色々な策士論客忠臣義士が躍気やっきとなって、上方かみがたの賊軍が出発したから何でもれは富士川ふじがわで防がなければならぬとか、イヤうでない、箱根の嶮阻けんそよっ二子山ふたこやまの処で賊を鏖殺みなごろしにするが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
相手は彼女に所有財産の放抛ほうきを勧め決然二人が先んじて結婚して仕舞おうと提議した、墓地を出て淋しい街をよって行くと、そうら道具屋があっただろう
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
かねて果心居士かしんこじにおしえられてあった破術遁明はじゅつとんめいの急法をおこない、蝶群ちょうぐんの一かくをやぶって、三に、わしを飛ばそうとすると、クロは白蝶群はくちょうぐん毒粉どくふん眩暈よって、つばさを弱められ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よっちゃん、そんな暴投しちゃだめじゃないか」
智恵の一太郎 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)