“南無三宝”のいろいろな読み方と例文
旧字:南無三寶
読み方割合
なむさんぽう54.5%
なむさんぼう36.4%
クンジョスム4.5%
なむさんばう4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南無三宝なむさんぽう呆気あっけに取られて、目をみはった鼻っ先を、くだんの蝙蝠は横撫よこなでに一つ、ばさりと当ててむこうへ飛んだ。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このふっくりした白いものは、南無三宝なむさんぼう仰向あおむけに倒れた女の胸、膨らむ乳房の真中まんなかあたり、鳩尾みぞおちを、土足でんでいようでないか。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「なにそんな事があるものか。あの人たちは大変正直な人だ」といいますと、老婆は本気になりまして「南無三宝クンジョスム、もしこの事がいつわりであるならば私に死をたまえ」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
何方どなた、)と納戸なんどはうでいつたのはをんなぢやから、南無三宝なむさんばうしろくびにはうろこへて、からだゆかつてをずる/″\といてやうと、また退すさつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)