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南無三宝
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なむさんぼう
ふりがな文庫
“
南無三宝
(
なむさんぼう
)” の例文
旧字:
南無三寶
このふっくりした白いものは、
南無三宝
(
なむさんぼう
)
仰向
(
あおむ
)
けに倒れた女の胸、膨らむ乳房の
真中
(
まんなか
)
あたり、
鳩尾
(
みぞおち
)
を、土足で
蹈
(
ふ
)
んでいようでないか。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
八重のゆたかな頬も
痩
(
や
)
せ、つらい雪道をまたもはげまし合っていそいでも、女の足は、はかどらず、ようやく三日目の暮方、よろめいて鮭川の入海のほとりにたどり着いた時には、
南無三宝
(
なむさんぼう
)
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「ごめんくださりませお姫様……あっ! これは!
南無三宝
(
なむさんぼう
)
!」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
(どなた、)と
納戸
(
なんど
)
の方でいったのは女じゃから、
南無三宝
(
なむさんぼう
)
、この白い首には
鱗
(
うろこ
)
が生えて、体は
床
(
ゆか
)
を
這
(
は
)
って尾をずるずると引いて出ようと、また
退
(
すさ
)
った。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
南無三宝
(
なむさんぼう
)
、此の柱へ血が垂れるのが
序開
(
じょびら
)
きかと、
其
(
その
)
十字の里程標の
白骨
(
はっこつ
)
のやうなのを見て居る
中
(
うち
)
に、
凭
(
よっ
)
かゝつて居た
停車場
(
ステエション
)
の
朽
(
く
)
ちた柱が、風もないに、
身体
(
からだ
)
の
圧
(
おし
)
で動くから
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
南無三宝
(
なむさんぼう
)
声がかかった。それ、言わぬことではない。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
南無三宝
(
なむさんぼう
)
。」と
慌
(
あわただ
)
しく
引込
(
ひッこ
)
める。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
南無三宝
(
なむさんぼう
)
。」
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
宝
常用漢字
小6
部首:⼧
8画
“南無三”で始まる語句
南無三
南無三寶