“白骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はっこつ48.3%
しらほね41.4%
はつこつ6.9%
はくこつ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩壁のところどころに谷間が暗い影をしずめ、噴火で押しだされた軽石が、雨風にさらされて白骨はっこつのように落々らくらくと散らばっている。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
白骨しらほね温泉へ行くのださうで沢渡さはんどで下りた。子供も助かつたであらうが自分もほつとした。もどしたものを母親が小さな玩具のバケツへ始末してゐた。
雨の上高地 (新字旧仮名) / 寺田寅彦(著)
あしたの紅顏こうがんゆふべに白骨はつこつとなる、ほんとだ、まつたくだ、南無阿彌陀佛と言ひたくならあな。
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
此時このときは一しゆべからざるの凄氣せいきたれたのである。此所こゝこれ、千すう年前ねんぜんひとほうむつた墳墓ふんぼである。その内部ないぶきながらつてつのである。白骨はくこつけるにあらぬか。