“はっこつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
白骨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お雪ちゃん、んでいる人を癒す白骨はっこつのお湯は、またいきた人を白骨としてかえす力のあることを御存じはありますまい」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
鳥やねずみねこ死骸しがいが、道ばたやえんしたにころがっていると、またたく間にうじ繁殖はんしょくして腐肉ふにくの最後の一ぺんまできれいにしゃぶりつくして白骨はっこつ羽毛うもうのみを残す。
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
南無三宝なむさんぼう、此の柱へ血が垂れるのが序開じょびらきかと、その十字の里程標の白骨はっこつのやうなのを見て居るうちに、よっかゝつて居た停車場ステエションちた柱が、風もないに、身体からだおしで動くから
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)