“骸骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいこつ89.6%
されこうべ1.9%
むくろ1.9%
スケリトン0.9%
コツ0.9%
しゃりこうべ0.9%
しゃりこつ0.9%
ほね0.9%
スケルトン0.9%
スケレトン0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「きみ、ごまかそうとしたって、そうはいかないよ。あと骸骨がいこつは五、六、七、八と四つあるじゃないか。早く開いて見せなさい」
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
すでにしてこの日のたそがれ、護送の官兵は、清風山麓さんろくの冬木林へかかっていた。骸骨されこうべにも似たこずえに烏の大群は何かを待つらしく引ッ切りなしな啼き声をあげている。そのうちに、先頭の兵が
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
痩せた骸骨むくろを並べてゐる畝や、拔き殘された大根のこはばつた葉の上に、東雲しののめの光が白々と宿つて居た。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は低い砂の出洲ですをかなりずっと下っていた。この出洲は碇泊所を東で抱え、半潮(註六三)の時には骸骨スケリトン島と連っているのである。
骸骨コツを渋紙でり固めてワニスで塗り上げたような黒光りする凸額おでこの奥に、硝子玉ガラスだまじみたギラギラする眼球めだま二個ふたつコビリ付いている。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どこへでも、一ヵ所、風穴かざあなができて見ろ、こんがりとした二つの骸骨しゃりこうべが、番士ばんしの六しゃくぼうき分けてさがしだされるのはまたたくだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いろ/\訳があってみんなわっちこしらえた事、というのは私が萩原様のあばらけって殺して置いて、こっそりと新幡随院の墓場へ忍び、新塚を掘起し、骸骨しゃりこつを取出し、持帰って萩原の床の中へ並べて置き
「S・O・Sの野郎……骸骨ほねになってまでたたりやがったんだナ……」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
瑞西スイツルあたりのウィンタア・スポウツになると、かなり複雑なゲエムに進化しているが、そのなかでも、最も勇敢で、したがって一ばん危険の多いのが、俗に「骸骨スケルトン」と呼ばれるトボガンそりである。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
外国の無頼漢用の骸骨スケレトン式のものか、それとも普通の恋愛沙汰から来たハート型に頭文字イニシアルの組合わせ式のものかというような事は、ちょっと判別出来なかった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)