“凸額”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おでこ60.0%
でこ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
骸骨コツを渋紙でり固めてワニスで塗り上げたような黒光りする凸額おでこの奥に、硝子玉ガラスだまじみたギラギラする眼球めだま二個ふたつコビリ付いている。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼は碌々ろくろく話も交えない労働者らの間にあって、人れない気圧けおされたような様子をしてる凸額おでこの少年の病的な顔つきを、始終観察していた。
飛び出したお凸額でこの下には、なみだにあふれた腫れぼったい瞼があった。顔の色はこれがほんとの蒼いのだといいたいくらい不健康な色をしていた。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
侯爵夫人はもとから春子夫人のお喋舌しやべりとお凸額でことが気に入らなかつたが、鳩山和夫氏が旧友を捨てて政友会へ入つてから一層それがひどくなつた。