“碌々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろくろく80.6%
ろく/\14.6%
ごろ/\2.9%
ごろごろ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたし達が子供のときに何か取留めのない化物話などを始めると、叔父はいつでもにがい顏をして碌々ろくろくに相手にもなつて呉れなかつた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
生徒も心を沈着おちつけて碌々ろく/\勉強することが出来ないといふ風だ。でも此節はいくらか慣れて、斯の混雑の中で、講義を続けることが出来る。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
たゞ碌々ごろ/\してゐると見られると、また俺は務めに追ひやられるおそれもあるのさ。——務めは、向方で御免だし——
夏ちかきころ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
私が、毎日あまりに所在なく退屈さうに碌々ごろごろとしてゐるので、母も、相当の迷惑をおしかくしながら、私のために気の毒がるやうにそんなことを云つた。
毒気 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)