“凸出”の読み方と例文
読み方割合
とっしゅつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君、米沢君は喉仏が段々凸出とっしゅつして来るだろう? あれは始終胸倉を取られる影響だよ。小突かれる度に当るから、自然に軟骨が発達する」
髪の毛 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
どうかすると、後ろから揉み出された人波の凸出とっしゅつに、先駆の儀仗兵の馬が刎ねたりして、御馬車が行きよどんだりするのである。
すなわち、前面が凸出とっしゅつする点の速度が減じ、凹入おうにゅうした点の速度が増し、かくして自動的に調節が行なわれ、その結果として始めて円形が保たれるものと思われる。
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)