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凸出
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とっしゅつ
ふりがな文庫
“
凸出
(
とっしゅつ
)” の例文
「君、米沢君は喉仏が段々
凸出
(
とっしゅつ
)
して来るだろう? あれは始終胸倉を取られる影響だよ。小突かれる度に当るから、自然に軟骨が発達する」
髪の毛
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
どうかすると、後ろから揉み出された人波の
凸出
(
とっしゅつ
)
に、先駆の儀仗兵の馬が刎ねたりして、御馬車が行き
淀
(
よど
)
んだりするのである。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すなわち、前面が
凸出
(
とっしゅつ
)
する点の速度が減じ、
凹入
(
おうにゅう
)
した点の速度が増し、かくして自動的に調節が行なわれ、その結果として始めて円形が保たれるものと思われる。
自然界の縞模様
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
右から来る矢をカワすべく
頸
(
くび
)
を左へ
捻
(
ね
)
じた途端に、矢は顔の右半面をさっとかすって、そこに
凸出
(
とっしゅつ
)
していた肉片の幾分と軟骨とを、———つまり、彼の右の
耳朶
(
みゝたぼ
)
を、———
浚
(
さら
)
って行った。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こんな敵地ふかく
凸出
(
とっしゅつ
)
して、千曲、犀川の二大河を
股
(
また
)
ぎ、ほとんど孤塁にひとしいこの山に拠って、いったい如何なる
戦
(
いくさ
)
をなさろうと遊ばすのか、お館のお胸を推し
測
(
はか
)
りかねておる。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
凸
常用漢字
中学
部首:⼐
5画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“凸”で始まる語句
凸凹
凸
凸額
凸起
凸形
凸面
凸字
凸凹路
凸面鏡
凸助