“凸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とつ34.8%
でこ26.1%
なかだか26.1%
たか8.7%
つき4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
哲雄君は、そうしてときほごした筒の中から、一枚のとつレンズをえり出して、それを大切そうに手ににぎり、洞窟の外へ出て行きました。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
創傷は、顱頂骨と前頭骨の縫合部に孔けられている、円い鏨型の刺傷であって、それが非常なおでこであるために、頭顱の略々ほぼ円芯に当っていた。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
って御覧ごろうじろ。」と橋の下を抜けると、たちまち川幅が広くなり、土手が著しく低くなって、一杯の潮はなかだかあふれるよう。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この窟上下四方すべて滑らかにして堅き岩なれば、これらの名は皆そのたかく張り出でたるところを似つかわしきものによそえて、昔の法師らの呼びなせしものにて、窟の内に別に一々岩あるにはあらず。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
シタが此の鐘を打つ撞木しゅもくは何所に有ろう、アア戸の表に十有二個のつき出た所が有る、此の凸点が順々に鐘に当るのだ、併し此の凸点が有る以上は
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)