“凹凸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうとつ79.2%
でこぼこ12.5%
あふとつ4.2%
あうとつ2.1%
ぼこでこ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わずかな高低凹凸おうとつの複雑に分布した地面の水準測量をするのに、わざと夜間を選び、助手に点火した線香を持って所定の方向に歩かせ
藤棚の陰から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
凹凸でこぼこした道を辛うじてのぼつて来た一台の自動車は、椅子だのていぶるだの腰掛だのをいくつとなくそこに下した。
浴室 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
額は禿げあがり、渋紙色の凹凸あふとつのない顔に、を噴いたやうな化粧をして、ねり玉の青い耳輪をはめてゐる。彼女は、かたことの日本語を少し話した。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
画家の名を負うたヷン・ダイクの河岸かし凹凸あうとつの多い石畳を踏み、石炭、干魚ほしうを、酒などの匂ひの入交いりまじるのを嗅ぎながら色んな店をのぞいて歩いた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「はははは頭は凹凸ぼこでこだが、口だけは達者なもんだ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)