“凹字”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうじ71.4%
あふじ28.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の横腹に掘りかけて、凹字おうじ形が六七分できた頃に打ちすてられたごうの一番奥のところ。
胎内 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
その解剖台上に投げ出された、黒い、凹字おうじ型の木枕に近く、映画面の左手に当ってギラギラと眼もくらむほど輝いておりますのは背の高い円筒形、ニッケル鍍金メッキ湯沸器シンメルブッシュで御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この建物は、凹字おうじ形になって、鉄筋コンクリートの城塞風の設計で、正面——即ち、凹字形の底部——は、本屋おもやで、表側全部と裏の二階は、行方ゆくえ不明になった主人春山昇が使用し、凹字形の右翼は、陽子と父
古銭の謎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
広瀬川はそこで凹字おうじなりに曲流していた。
そうしてその代りに四一四号の少女の強直屍体を解剖台の上に抱え上げて、凹字おうじ型の古びた木枕を頭部に当てがいますと、大きな銀色のはさみを取上げて、全身を巻立てている繃帯をブツブツとり開く片端かたはしから
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
正面の新郎や新婦をはじめ、白い凹字あふじ形のテエブルに就いた五十人あまりの人びとは勿論いづれも陽気だつた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
凹字あふじの形に引籠みて立てられたる、此三百年前の遺跡を望む毎に
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)