“卓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
テーブル40.8%
たく20.2%
つくえ12.7%
つくゑ5.6%
テエブル5.2%
すぐ3.8%
しよく2.3%
テイブル2.3%
デスク1.4%
タアブル0.9%
ていぶる0.9%
しょく0.9%
づくえ0.9%
ぜん0.5%
たあぶる0.5%
だい0.5%
づくゑ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親子は、狭い部屋の壁際にぶらさがった、暗い電燈の下の卓(テーブル)に集まって、今夜食をしようとしてゐた。まだ本当に父も母も若かった。
晩餐 (新字新仮名) / 素木しづ(著)
(娘、ブラシを探す。画家卓(たく)を指ざす。)あそこにある。(娘、ブラシを持ち来て服を掃く。間。○戸を叩く音す。画家高声(たかごえ)に。)
両足を卓(つくえ)の上に投げ出して、わざとだらしない風を装って見たりしたが、そんなことでは、彼の気持はどうにもならなかった。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
紳士はそれを聞くと、黙つて婦人を連れて窓際の小卓(こづくゑ)に案内した。卓(つくゑ)の上には真紅(まつか)な花が酒のやうな甘つたるい香気(にほひ)を漂はしてゐた。
朝は十三四人の看護婦の人達が大きな事務室の卓(テエブル)を囲うて、環円をえがいて立ち、その日の仕事の受持を婦長から割り当てられていた。
それはひとつにはモーナルーダオという卓(すぐ)れた統率の才がいたからではあるが、ひとつには蕃人の智能が驚くほどすすんできたためである。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
それから卓(しよく)の供物(くもつ)を恰好(かつかう)よくして居(ゐ)る間(ま)に總代等(そうだいら)は箕(み)へ入(い)れて行(い)つた注連繩(しめなは)を樅(もみ)の木(き)から樅(もみ)の木(き)へ引(ひ)つ張(ぱ)つて末社(まつしや)の飾(かざり)をした。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そとが明るいだけに教場の中は暗くなって僕の心の中のようでした。自分の席に坐(すわ)っていながら僕の眼は時々ジムの卓(テイブル)の方に走りました。
一房の葡萄 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
父は、さう叫びながら、手近にある卓(デスク)の端を力委せに二三度打つた。瑠璃子には、父が貴族院の演壇で獅子吼する有様が、何処となく偲ばれた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ちょうど二十五万法勝ったところで卓(タアブル) No. 6 は陥落した。卓(タアブル)の主任(シェフ)は旋回盤(ルウレット)におおいを掛け、その上に薔薇を飾って『お祝い』した。
その応接室は卓(ていぶる)を初め卓掛(ていぶるか)け、書物棚、花瓶までが南家の寄附になるものだと校長が生徒を集めて云つてお聞かせになつたこともありました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その軸の前に置いてある朱塗の八足(はっそく)台の卓(しょく)も、欄間にかかっている頼春水(らいしゅんすい)の書も、壁に寄せてある蒔絵(まきえ)の棚(たな)も、その棚の上の置時計も、皆その一つ一つを見れば
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お客の半分はとうにカルタ卓(づくえ)にむかっていました。あとの半分は、主人役の奥さんから、今しがた出た
なんでも或る晩げのことで、さう、今頃よりもう少し早目の時刻だつたでがせう、みんな夕餉の卓(ぜん)についてをりましたのさ、死んだ姑(おふくろ)に、死んだ舅(おやぢ)、それに日傭男に日傭女と、子供が五人ばかりとね。
氏は卓(たあぶる)の一角から罪色(つみいろ)紅(くれなゐ)の Curaçao(きゆらさお) を取つて
北原白秋氏の肖像 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
客間(へや)の装飾は、日本、支那、西洋と、とりあつめて、しかも破綻(はたん)のない、好みであった、室の隅(すみ)には、時代の好(よ)い紫檀(したん)の四尺もあろうかと思われる高脚(たかあし)の卓(だい)に、木蓮(もくれん)、木瓜(ぼけ)、椿(つばき)
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
凡そ政界にも、教界にも、旗亭に集まるものも、富豪の骨牌(かるた)卓(づくゑ)のめぐりに寄るものも、社會といふ社會の限、必ず太郎冠者(くわじや)のやうなるものありて、もろ人の嘲戲は一身に聚(あつ)まる習なり。