“テイブル”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ていぶる
語句割合
卓子63.2%
26.3%
食卓5.3%
洋机5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電燈の球は卓子テイブルの上をったまま、朱をそそいだようにさっあかくなって、ふッと消えたが、白くあかるくなったと思うと、あおい光を放つ!
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
テイブル抽斗ひきだしはたった一つ開いて居りますが、中には大した重要なものが無く、これも取乱した様子を見出すほどではありません。
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
自分はうして獨り淋しく食事する度談話の賑かな外國の食卓テイブルの事が思返されて、れと相手選ばず話がして見たい。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
小間使の花が靜かに襖を明けて、いつも云付けてある通り、竹細工の食卓テイブルに白いきれを敷き其の上に洋食の皿、食器、葡萄酒、麺麭パンまでを一ツ々々竝べて居る。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
わずかに開けられた窓の隙から春の迅風はやてに巻きあげられた桜の花弁はなびらが渦を巻いて、洋机テイブルの上へ散り乱れていたが、ふたたび吹き込んだ風に飛ばされどこへともなく舞って行った。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)