“食卓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
テーブル34.9%
しょくたく23.3%
ちゃぶだい14.0%
しよくたく9.3%
ちやぶだい4.7%
てーぶる2.3%
しつほく2.3%
つくゑ2.3%
テエブル2.3%
テイブル1.2%
おぜん1.2%
ターブル1.2%
テヱブル1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして思わずポスターから眼を外へ向けたとき、食卓テーブルの上へころころと紙を丸めたものが転げ落ちた。——誰か投げたものらしい。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
つきましては、おばたちを婚礼こんれいの席によんで、いっしょの食卓しょくたくにつかせてやりたいと思いますが、おゆるしねがえませんでしょうか。
にいさんも、おねえさんも、おかあさんも、食卓ちゃぶだいのまわりで、いろいろのおはなしをして、わらっていらしたときに、いちばんちいさいまさちゃんが
ペスをさがしに (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あゝ奇麗きれいになつた。うもつたあときたないものでね」と宗助そうすけまつた食卓しよくたく未練みれんのないかほをした。勝手かつてはうきよがしきりにわらつてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すべてが恁麽こんな具合で、朝餐あさめしも済んだ。其朝餐の時は、同じ食卓ちやぶだいに源助夫婦と新さんとお八重お定の五人が向ひ合つたので、二人共三膳とは食へなかつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それを大急ぎで食卓てーぶるの上へ持って行ってぐ食べてもらわないと縮まっていけません。その代り二つりの玉子で四人前のお菓子が出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
是京師浪花おほざか食卓しつほく料理の初とかや。嘉兵衛娘はんといへるもの老婆らうばとなりて近頃まで存命せり、則今の佐野屋祖なり。
この時多くの靈の、愛の食卓つくゑに招かんとて懇に物いひつゝこなたに飛來る音きこえぬ、されど目には見えざりき 二五—二七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
成程、車輛会社は、三つ四つ並べた食卓テエブルの、とある隅っこと後ろの白ペンキの壁とにもたれて、ぐにゃりと、全くのところパンクしている。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
自分はうして獨り淋しく食事する度談話の賑かな外國の食卓テイブルの事が思返されて、れと相手選ばず話がして見たい。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
おじいさんは、食卓おぜんにすわっても、さじをしっかりもっていられないで、スープを食卓布テーブルかけの上にこぼしますし、いちど口に入れたものも、ぎゃくもどりして流れでるようなありさまでした。
食卓ターブルの上には銀の肉刺ハーカレーブルが美しく置かれ、花を盛った瓶をところどころに配置し、麺麭ブロートを入れたかご牛酪容ホートルいれなどが据えられてある。
食卓テヱブルを二三度續けさまに音高く叩いて女中を呼ぶと、暫くしてから階下したの方で「お二階のお客樣だよ。」と云ふ亭主らしい聲がして、漸くの事で女中が來た。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)