“食卓:ちゃぶだい” の例文
“食卓:ちゃぶだい”を含む作品の著者(上位)作品数
岡本綺堂4
田中貢太郎4
夏目漱石1
小川未明1
徳田秋声1
“食卓:ちゃぶだい”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「いわば、お儀式用の宝ものといっていいね、時ならない食卓ちゃぶだいに乗ったって、何も気味の悪いことはないよ。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まあ台所だいどこで使う食卓ちゃぶだいか、たかだかあら鉄瓶てつびんぐらいしか、あんな所じゃ買えたもんじゃありません」と云った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しばらくすると、食卓ちゃぶだいがランプの下に立てられた。新吉はしきりに興奮したような調子で、「酒をつけろ酒をつけろ。」とお作に呶鳴どなった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この話をしている我々三人は、マレー半島の一角に横たわっている小さい島——シンガポールの町の、ある料理屋の三階に食卓ちゃぶだいを取りまいているのであった。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
主翁は食卓ちゃぶだいすがりつくようにした。女房はそれをじろじろ見ていた。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お杉はじぶんさかずきへ酒をぎながら、汚い食卓ちゃぶだい向前むこうがわにいる長吉の方を見た。眼の不自由な長吉は、空になった盃を前へ出していた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼は食卓ちゃぶだいすがりつくようにもたれたが、四辺あたりが気になるのでやっとの思いで土間の方を見てから、そのあとで右の方の障子しょうじを見た。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
——もっと深入した事は、見たまえ、ほっとした草臥くたびれたなりで、真中まんなかに三方から取巻いた食卓ちゃぶだいの上には、茶道具の左右に、真新しい、擂粉木すりこぎ
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
にいさんも、おねえさんも、おかあさんも、食卓ちゃぶだいのまわりで、いろいろのおはなしをして、わらっていらしたときに、いちばんちいさいまさちゃんが、
ペスをさがしに (新字新仮名) / 小川未明(著)
お杉は手にしていたさかずきを投げつけた。盃は長吉のひたいに当って食卓ちゃぶだいの上にある漬物の皿の中へ落ちた。音蔵は手を出してその盃をさえぎろうとしたがおそかった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そこには足の低い食卓ちゃぶだいが置いてあった。秀夫は昨夜ゆうべ客のいた処はここであったなと思いながらともを背にしてすわった。そのうちに女は引かえして往って火鉢ひばちを持って来た。
牡蠣船 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
山田はこう云って食卓ちゃぶだい越しに眼をやった。
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
秀夫はそう云い云い食卓ちゃぶだいの前へ坐った。
牡蠣船 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それがどうも判りません。不二雄さんも不思議さうに首をかしげてゐました。わたくしに宛てた継子さんの手紙は、もうすつかり書いてしまつて、状袋じょうぶくろに入れたまゝで食卓ちゃぶだいの上に置いてありました。」
わたくしが発った時分にはもちろん何事もなかったのです。それからも別に変った様子もなくって、宿の女中にたのんで、雨のためにもう一日逗留するという電報を東京の家へ送ったそうです。そうして、食卓ちゃぶだいにむかって手紙をかき始めたそうです。
停車場の少女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたくしがつた時分には勿論もちろん何事もなかつたのです。それからも別に変つた様子もなくつて、宿の女中にたのんで、雨のためにう一日逗留するといふ電報を東京のうちへ送つたさうです。さうして、食卓ちゃぶだいにむかつて手紙をかき始めたさうです。
一冊は半紙廿枚綴りで、七冊百四十枚、それに御家おいえ流で丹念に細かく書かれているのであるから、全部を読了するにはなかなかの努力を要すると、わたしも始めから覚悟して、きょうはいつもよりも早く電燈のスイッチをひねって、小さい食卓ちゃぶだいの上でその第一冊から読みはじめた。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)