“精悍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいかん99.3%
かいがい0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくのごとき文人と、その最も、思想的にも人間的にも精悍せいかんであったであろう時期に、深い交渉をもったのが遠藤清子なのであった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
正座についている、精悍せいかんな顔つきをした役人ふうな瘠せた男は、もと長崎物産会所ながさきぶっさんかいしょの通訳で、いまは横浜交易所よこはまこうえきしょの検査役仁科伊吾にしないご
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
お島は人に口をくのも、顔を見られるのも厭になったような自分の心のおびえを紛らせるために、一層精悍かいがいしい様子をして立働いていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)