“せいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精悍85.6%
清閑6.1%
征韓1.5%
生還1.5%
盛観1.5%
世簡0.8%
擠陥0.8%
星環0.8%
正諫0.8%
製罐0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
精悍せいかんなかれらも、暗黙のうちにはそれぞれの感想を描いているのだろう、自然、憂鬱な運動となり、妙に静かに働いている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又八は、じっとッ伏したきりでいたが、武蔵は大きな眼をあいて、精悍せいかんな動物の腹を、何十となく、見ていた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さていよいよその庭に至れば甚だ清閑せいかんで従者僕僮ぼくどう一人としてめいたがう者が無い。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかしかく李九齢りきうれいは窓前の流水と枕前の書とに悠悠たる清閑せいかんを領してゐる。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかも、征韓せいかん大役たいえきにかかってからとみに落陽寂寞せきばくの感ある大坂城の老太閤たいこうに比して、今や次の時代を負う人と目されている徳川家康の前へ出るなど、余りにも、この山の子らには、唐突なはれがましさであったに違いない。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国家の事業は窮屈な官業に混同されてしまって、この調子で行ったらますます官僚万能の世の中さ。まあ、青山君、君だって、こんなはずじゃなかったと思うでしょう。見たまえ、この際、力をかつぎ出そうとする連中なぞが士族仲間から頭を持ち上げて来ましたぜ。征韓せいかん、征韓——あの声はどうです。もとより膺懲ようちょうのことは忘れてはならない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
官兵衛の信義と、その生還せいかんの意外に打たれた人々は、ひいてはまた、こういう危険さも杞憂きゆうしあっていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「爺や、もう帰れ。このたびの使いも難役、生還せいかんは期し難いが、生きて帰ったら、いつか姫山の家にもゆく。そう告げて立ち去ったと、父上にもお伝えしてくれ。……それだけでいい、もう帰れ、ここで別れる」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて、ことし天正九年の春に行われた馬揃うまぞろいの盛観せいかんは、年の暮れかかる今になっても、人々は何かといえば、忘れ得ない語り草としていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふもとのすこし手まえにある御岳みたけ宿しゅく町中まちなかも、あしたから三日にわたる山上さんじょう盛観せいかんをみようとする諸国しょこく近郷きんごうの人々が
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寿仙の弟春泰、名は世簡せいかん、字は季父きふである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
下条げでう兄弟迎飲す。(兄名成玉せいぎよく字叔琢あざなはしゆくたく号寿仙じゆせんとがうす、弟名世簡せいかん、字季父きふ号春泰しゆんたいとがうす、松本侯臣、兄弟共泉豊洲門人なり。)家居頗富。書楼薬庫山池泉石尤具す。薬方両三を伝。歓話夜半に及てかへる。此日暑甚。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
漢初以来の骨肉こつにくあいむ内乱や功臣連の排斥はいせき擠陥せいかんの跡を例に引いてこう言われたとき、李陵はほとんど返す言葉に窮した。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
帝星ていせい明らかならず、星座星環せいかんみな乱る。——ああ乱世はつづく。焦土はここのみには、とどまるまい」と、思わず嘆声をあげた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泄冶の正諫せいかんして殺されたのは古の名臣比干ひかんの諫死と変る所が無い。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「H・S製罐せいかん工場」では、五ラインの錻刀切断機スリッター胴付機ボデイ・マシン縁曲機フレンジャー罐巻締機キャンコ・シーマー漏気試験機エアー・テスターがコンクリートで固めた床を震わしながら、耳をろうする音響をトタン張りの天井に反響させていた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)