“山上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんじやう21.1%
さんじょう21.1%
やまかみ15.8%
やまのうえ15.8%
さんじよう10.5%
やま5.3%
をか5.3%
やまがみ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すこしの手違てちがひに突入つきいつてつてかゝり、山上さんじやう大激論だいげきろんはじまり、警務長けいむちやう郡長ぐんちやう代議士だいぎしなどがなかつて、かくゆがみなりの圓滿ゑんまん?にきよくむすび、一中止ちうしして發掘はつくつつゞけることとなつたが
こうした巡礼の日が続いていると、夢ともなくうつつともなしに山上さんじょうを鳥のように駆け走る仙人の姿を見るようになった。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
おい山上やまかみ武は二三日にさんち前、石井翁をうて、口をきわめてその無為主義を攻撃したのである。武を石井老人はいつも徳と呼ぶ。
二老人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
山上やまのうえは蚊もいませんから、今夜は快く眠れましょう。どうも都は蚊が多くて……」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(ヘ)草本帶そうほんたい高山植物こうざんしよくぶつ)。 人々ひと/″\がお花畠はなばたけといひ山上さんじよう花園はなぞのとしてめづらしがり、あこがれてゐるのがこの草本帶そうほんたいです。まへ偃松帶はひまつたい上部じようぶ徐々じよ/\にこの草本帶そうほんたいうつつてきます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
すなわち、動物に形を変えた味方の軍兵が敵に誘われ、山上やまより谷間へ引き込まれ殺戮さつりくされたからでござる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
第三句、「山上をか」は代匠記に「みね」とも訓んだ。もう夜が明けたといって夜烏よがらすが鳴くけれど、岡の木立こだちは未だひっそりとして居る、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
もはや、半蔵らはこれから尋ねて行こうとする横須賀在、公郷村くごうむらの話で持ち切った。五百年からの歴史のある古い山上やまがみの家族がそこに住むかと語り合った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)