“圓滿”のいろいろな読み方と例文
新字:円満
読み方割合
ゑんまん40.0%
ウマ40.0%
えんまん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとに殘つたのは、唯、ある仕事しごとをして、それが圓滿ゑんまんに成就した時の、安らかな得意とくいと滿足とがあるばかりである。そこで、下人は、老婆らうばを見下しながら、少し聲をやはらげてかう云つた。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あの圓滿ウマビトが、どうしてこんな顏つきになるだらう、と思はれる表情をすることがある。其オモもちそつくりだ、と尤らしい言ひ分なのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そのころにはまだ、ほんのりえかけてゐた紫陽花あぢさゐのそのはなも、もういまでは、まどかにまんまるく、圓滿えんまんいてゐることだ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)