“円満”のいろいろな読み方と例文
旧字:圓滿
読み方割合
えんまん45.5%
うま18.2%
ふっくら9.1%
まどか9.1%
まる9.1%
ウマ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち香織かおりえんあって、鎌倉かまくらんでいる、一人ひとりさむらいもととつぎ、夫婦仲ふうふなかたいそう円満えんまんで、そのあいだ二人ふたりおとこうまれました。
ある円満うまびとが、どうしてこんな顔つきになるだらうと思はれる表情をすることがある。其面もちそつくりだ、と尤らしい言ひ分なのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
八年前の十一月初めて奈良に来たゆうべ、三景楼の二階から紺青こんじょうにけぶる春日山に隣りして、てんの皮もて包んだ様な暖かい色の円満ふっくらとした嫩草山の美しい姿を見た時、余の心は如何様どんなおどったであろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ひと円満まどかにすゝむると
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
お宅様のようなお固い処へ縁付いて万事、円満まるく行かぬ筈はない……と見込みを付けましたのが猪口兵衛の一生の出来損い。親の因果が子に報いるとはこの事。
あの円満ウマビトが、どうしてこんな顔つきになるだらう、と思はれる表情をすることがある。其オモもちそつくりだ、とモツトモらしい言ひ分なのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)