“まどか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
33.3%
円満5.6%
5.6%
窓掛5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
睡眠ねむりはとらなければならないだろう。しかし眠りはまどかではあるまい。だが彼は疲労つかれていた。間もなく眠りに入ったらしい。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
夜毎の月も數へ盡して、まどかなる影は二度まで見たるに、身の願の滿たん日は何れの頃にや。頼み甲斐なき懸橋かけはし
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ひと円満まどかにすゝむると
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
添寝の夢も、まどかには、結びかねたるこの頃に、深いたくみの紅葉狩。かりに行て来て、帰るさの、道はさながら鬼女の相。心の角を押隠す、繻珍の傘や、塗下駄に、しやなりしやなりとしなつくる。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
ただ鏡がものをうつ窓掛まどかけが風にふわふわ動く。そういうあたりまえのことにひょいと気がつくと何とも知れない涙が眼の奥から浸潤にじみ出るのだ。いつかもこういうことがあった。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)