“マル”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:まる
語句割合
馬路16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
大鞄16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬路マル通りに、乱れた、元気のない、跛をひくようなひづめの音がひびいた。跛の数は多い。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
太馬路タマルから、拒馬や、鉄条網が、頑張っていない、ウイへ出て、七馬路マル永緌門インスイメンの方面に曲り、日本軍の警備区域でもなく、南軍が散在している区域でもない、その中間の線を選んで迂廻した。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
うちの符牒は「つるまひおりたよしせマル」と云ふのだからよく覚えておくといゝと云つて、これはいくらだとか、これはどの位だとか、数理にはうといなか子へ「おる」は五二銭
朝夕 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
最近のものでは、マルの国旗の竿の尖に、普通は赤い球などを附け、日は一つ影は三つの感があるが、稍大きな辻々などに立てる旗竿には、是亦目籠に金紙・銀紙などを張つてゐる。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
月のやうにマルくて、幾つも上へ/\と、月輪グワチリンの重つてゐる如くも見えた。其が、隙間風スキマカゼの為であらう。時々薄れて行くと、一つの月になつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そして右『救荒本草』のその文は「土圞児、一名ハ土栗子、新鄭山野ノ中ニ出ヅ、細茎ハ蔓ヲ延テ生ズ、葉ハ荽豆葉ニ似テ微シク尖觥、三葉毎ニ一処ニ攅生ス、根ハ土瓜児根ニ似テ微シクマルク、味ハ甜シ、救飢ニシ根ヲ採リ煮熟シテ之レヲ食フ」(漢文)である。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
いいわね、ニースまでの汽車賃は一人片道四百フランでしょう。それに大鞄マルの運賃が二百法、赤帽代二十法、座席の予約料レセルヴェが三法。こいつを往復の計算にすると……