“太馬路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
タマル50.0%
タマロ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太馬路タマルから、拒馬や、鉄条網が、頑張っていない、ウイへ出て、七馬路マル永緌門インスイメンの方面に曲り、日本軍の警備区域でもなく、南軍が散在している区域でもない、その中間の線を選んで迂廻した。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
彼は太馬路タマロ通りへ出た。駅前の処刑場へ引っぱって行かれる土匪が、保安隊士に守られて、蠅のように群がる群衆や丸腰の兵士に俥上から口ぎたない罵声をあびせつつ通りかかった。三人だった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)