“タマロ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大馬路50.0%
太馬路50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は上海から香港の間で駆り集めた田舎ドサ廻りの寄席芸人の一団で、中には昨日まで大馬路タマロの闇に咲いていたなどという劇しいのもいた。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼は太馬路タマロ通りへ出た。駅前の処刑場へ引っぱって行かれる土匪が、保安隊士に守られて、蠅のように群がる群衆や丸腰の兵士に俥上から口ぎたない罵声をあびせつつ通りかかった。三人だった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)