“大鞄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほかばん40.0%
おおかばん40.0%
マル20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあ、みんなかへれ。してたれ宿屋やどやつて、わたし大鞄おほかばん脊負しよつてもらはう。——なかにすべて仕事しごと必要ひつえう道具だうぐがある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼は群れを離れて、大急ぎで自分のへやに上がっていった。そして古帽子と金入れとを取り、またよごれたシャツの中に隠しておいた大鞄おおかばんほどのかなり大きい四角な箱を取り上げた。
いいわね、ニースまでの汽車賃は一人片道四百フランでしょう。それに大鞄マルの運賃が二百法、赤帽代二十法、座席の予約料レセルヴェが三法。こいつを往復の計算にすると……