“睡眠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねむり60.7%
すいみん19.6%
すゐみん7.1%
ねぶり3.6%
ねふけ1.8%
ふせ1.8%
まどろ1.8%
まどろみ1.8%
まどろむ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからそれへと種々なことを思つてゐる中に、かれはいつとなく睡眠ねむりの襲つて来るのを感じた。そのまゝぐつすりと寝込んで了つた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
いよいよ探検するとなれば、往復に少なくとも三日の日数をついやさねばならない、十分なる睡眠すいみんと、英気を養うために、早目に寝につく。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
御米およねはさも心地好こゝちよささうにねむつてゐた。ついこのあひだまでは、自分じぶんはうられて、御米およね幾晩いくばん睡眠すゐみん不足ふそくなやまされたのであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おのづから睡眠ねぶりさめ来るたまゆらはまだほのぼのしわらはべごころ (二九〇頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
○さて幽霊はかげも見えず、源教げんけうあたゝまりて睡眠ねふけをもよほし、居眠ゐねふりしつゝつひに倒れんとして目をひらきしに、お菊が幽霊いうれい何時いつきたりてほとけむかひ、まうけたる新薦あらこもの上にすはかしらたれてゐたり。
「全く亀井戸の師匠の仰有る通りさ。手前なんざアそれがためあれからというものは夜もおちおち睡眠ふせりません。」と鶴屋の主人あるじは全く生返ったように元気づき
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それは、其夜の事であるが、嘆き疲れた純八が、思わず睡眠まどろんだ其際に、一つの夢を見たのである。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
召捕べしと役人へ申付られけり却てとくの吉三郎は母のやまひ二三日べつして樣子あしければそばはなれず附添つきそひ種々しゆ/″\心配しんぱいなして勞はり居しが母は暫時しばし睡眠まどろみし中醫師の方へくすりを取に行んと立出る所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
得たる心地して大いに悦び今や時刻じこくと待居たりしが心のゆるみよりとろ/\と睡眠まどろむうちらいの落たる如き物音に夢はやぶれて四邊あたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)