“童”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わらべ46.1%
わっぱ14.1%
わらわ11.7%
わらは9.7%
わらはべ3.9%
1.9%
ワラハ1.9%
こども1.5%
わつぱ1.5%
わらす1.5%
(他:13)6.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“童”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌4.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
と言わせると、きれいなきゃしゃな姿で美装したわらべが縁を歩いて来た。円座を出すと、御簾みすの所へひざをついて、
源氏物語:56 夢の浮橋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
垂乳根たらちねの母の垂乳たりちに、おしすがり泣きし子ゆゑに、いまもなほ我をわらべとおぼすらむ、ああ我が母は。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「なります。父のいいつけで、初めて上がった頃は、私はまだはなたれのわっぱ、兄の定綱さえ、まだ小冠者でござりました」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
走りわっぱの幼時から、俊基に可愛がられて来て、このおあるじに仕えること、形影けいえいもただならぬ侍童の菊王は、
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ゲンゲンの花太きたばにこしらえて自ら手に持ちたらんも、何となくめめしく恥かしくてちひさき女のわらわにやりたるも嬉し。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
大臣家で生まれた若君は馬に乗せられていて、一班ずつをそろえの衣裳いしょうにした幾班かの馬添いわらわがつけられてある。
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
春はまだ浅き菜畑、白きとり日向あさるを、水ぐるままはるかたへの、窻障子さみしくあけて、女のわらはひとり見やれり、の青き菜を。
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
嵯峨の狐は牛車ぎつしやに化ける。高陽川かやがはの狐はわらはに化ける。桃薗ももぞのの狐は大池に化け——狐の事なぞはどうでもい。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おのづから睡眠ねぶりさめ来るたまゆらはまだほのぼのしわらはべごころ (二九〇頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蓮の花をよと云へばその茎もぎり花だけを持てこのわらはべ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その金を投げるが如く渡すと、うしろへ身を退いて、一散にあなを飛び出そうとしましたが、途端に、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんどは交わし損ねて、そのこぶしが城太郎の耳の辺をごつんと打った。城太郎の片手がそこを抑え、あたまの毛がみな逆立ッた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たのしみは、ワラハ墨するかたはらに、筆の運びを思ひをる時﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
長い廊を、数人のワラハが続いて来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そして給仕をしている者は、どれも黒褐色の衣服を着ていたが、そのうちの一人はこどもで、他の一人はとしよりのようであった。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
こども。……童」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
職人しよくにんは、矢聲やごゑけて飛込とびこんだが、さて、わつぱうする。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わつぱ猿眼さるまなこちひさいのをると苦笑にがわらひをして、
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
伊佐戸いさどの町の、電気工夫のわらすあ、山男に手足いしばらえてたふだ。」といつかだれかの話した言葉が、はっきり耳に聞こえて来ます。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
伊佐戸いさどの町の、電気工夫のわらすぁ、山男に手足ぃ縛らへてたふうだ。」といつかたれかの話したことばが、はっきり耳に聞えて来ます。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
女のに就いて。
ザボンの実る木のもとに (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
例の
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
たわらはよこは朝かげの花ならず夕かげにはふりみ墓べの花
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
たわらはよこは朝かげの花ならず夕かげにはふりみ墓べの花
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「狼どの狼どの、わらしやど返してろ。」
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「狼どの狼どの、わらしゃど返してろ。」
狼森と笊森、盗森 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「たれかわらしやど知らないか。」
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「たれかわらしゃど知らないか。」
狼森と笊森、盗森 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たきゞる翁、牛ひくわらんべ、餘念なく歌ふふし、餘所に聞くだに樂しげなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
そこは当人自身も知るまじけれど、ただ溜めたいが病にて、義理人情はわきまへず、金さへあればそれでよしと、当人はどこまでも済まし込めど、済まぬは人の口の端にて、吝嗇けちを生命の京わらんべも、これには皆々舌を巻きて
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
日本で大山祇おほやまずみの神のすみ海童わだつみつみも、同音同義である。
近畿地方に於ける神社 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
だケエに十年も後家ごけ立デデせ、ホガガらワラシもらわらの上ララそだデデ見デも
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
遠来の神の居る間に、新しく神役——寧、神にる——を勤める様になつた未受戒の成年に戒を授けて、ワラベの境涯から脱せしめる神秘を、行うて置くのであつた。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)