“わらは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワラハ
語句割合
57.1%
26.2%
丫鬟2.4%
童児2.4%
侍童2.4%
小子2.4%
2.4%
童子2.4%
2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれいひを結びたるをももて来ぬれば、わらはらおのがかしらよりもおほきやかなるを取りて、顔もかくれぬばかりにして食ふ。こもまたをかし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そのあくる朝早く、父上は吾が身の行末を頼む由仰せ残されて四国へ旅立ち給ひぬとて、ひたすらに打泣くわらはをいたはり止めつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
田辺が家は御明みあかし灯心とうしんたぐひを商ひぬれば、二一八所せく人の入りたちける中に、都の人の忍びのまうでと見えて、いと二一九よろしき女一人、丫鬟わらは一人、二二〇たき物もとむとてここに立ちよる。
六八午時ひるかたぶくまで尋ねわづらひたるに、かの丫鬟わらは東の方よりあゆみ来る。豊雄見るより大いに喜び、六九娘子をとめの家はいづくぞ。かさもとむとて尋ね来るといふ。丫鬟打ちゑみて、よくも来ませり。
三六こしの国へ三七水丁くわんぢやう三八戒師かいしにむかへられ給ひて、百日あまりとどまり給ふが、くにより十二三歳なる童児わらはしてかへり給ひ、三九起臥おきふしたすけとせらる。
そも平生つね七二行徳ぎやうとくのかしこかりしは、仏につかふる事に志誠まごころを尽せしなれば、其の童児わらは七三やしなはざらましかば、七四あはれよき法師なるべきものを。
パリス 侍童わらはよ、その炬火たいまつをおこせ。彼方あちて、つッとはなれてゐい。……いや、それをせ、人目ひとめかゝりたうない。
かれ火たき小子わらは二人、かまどに居たる、その小子どもに儛はしむ。ここにその一人の小子、「汝兄なせまづ儛ひたまへ」といへば、その兄も、「汝弟なおとまづ儛ひたまへ」といひき。
うらわかはゝともなはれし幼兒をさなごの、ひとるに、われもとてかざりしに、わらはよわくて、ばかりのふねにも眩暈めまひするに、荒波あらなみうみとしならばとにかくも、いけみづさんこと
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
運送はこば引移ひきうつらせけるに日數ひかずたつしたがひお高は熟々つく/″\思ふ樣幸之進殿盜賊の手にかゝはて給ひしはさぞ御無念ごむねんおはすらん殊更ことさら武士に有るまじき事と諸人しよにんわらはれ給ふ事如何にも口惜くちをしき次第なり我も女には生れたれどもかたき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)