“あたし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
51.5%
47.0%
1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本箱も無かったわねえ。あたしとこ二つふたツ有るけど、みンなふさがってて、貸して上げられないわ。」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
貴方あなた、御飯が食べられて? あたし何ぼ何でも喰べられなかったわ、あんま先刻さッき詰込んだもんだから。」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「先生、先生——あたしですよ、開けて下さいな、太十が酔つぱらつて厭らしいことばかり云ふんですもの、逃げて来たわ……」
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「何よ用談があるって。あたしにそんなむずかしい事が分りゃしないわ。それよりか向うの御座敷の三味線でも聞いてた方が増しよ」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今もし試みにその腹をいたら、鬼が出るか仏が出るか、何の何の、鬼でもない仏でもない、「あらあたしのではお厭なの」、それあの花笄はなこうがいの小歌が今日見た水車の裾模様のまゝで出るのだ。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
懇親といえば懇親あえて益する所はなく、いっそ窮屈極まるものと思って居たが、「あらあたしのではお厭なの」、嬌喉きょうこう玉を転ばすが如きこの妙音が、たちまち小歌という大知己を得させたので、秋元の我部屋へ帰ってからも
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)