“丫鬟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかん40.0%
わらは20.0%
あくわん20.0%
じょちゅう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めてぐううしのうて鰥居無聊かんきょむりょうまたでて遊ばず、ただ門につて佇立ちょりつするのみ。十五こう尽きて遊人ゆうじんようやまれなり。丫鬟あかんを見る。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
田辺が家は御明みあかし灯心とうしんたぐひを商ひぬれば、二一八所せく人の入りたちける中に、都の人の忍びのまうでと見えて、いと二一九よろしき女一人、丫鬟わらは一人、二二〇たき物もとむとてここに立ちよる。
こんな事を、二人で話してゐる内に、やがて、丫鬟あくわんの案内で、はいつて来たのを見ると、せいの高い、紫石稜しせきれうのやうな眼をした、異形いぎやうな沙門である。
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かごに乗った女が来て、お前さんを尋ねている、丫鬟じょちゅうも一人れている」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)