“御明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みあかし62.5%
みあか37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田辺が家は御明みあかし灯心とうしんたぐひを商ひぬれば、二一八所せく人の入りたちける中に、都の人の忍びのまうでと見えて、いと二一九よろしき女一人、丫鬟わらは一人、二二〇たき物もとむとてここに立ちよる。
父親ちゝおや佛壇ぶつだん御明みあかしてんずるに、母親はゝおやは、財布さいふひもゆはへながら、けてこれ懷中ふところれさせる、女中ぢよちうがシヨオルをきせかける、となり女房にようばうが、いそいで腕車くるま仕立したてく、とかうするうち
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
真っ暗な拝殿のうちに、一すい御明みあかしは消えなんとしながら消えもせず、颯々と風の中にゆらいでいた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のぼるとそこは広前のやみ、拝殿に一すい御明みあかしがさびしく。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)