御明みあかし)” の例文
田辺が家は御明みあかし灯心とうしんたぐひを商ひぬれば、二一八所せく人の入りたちける中に、都の人の忍びのまうでと見えて、いと二一九よろしき女一人、丫鬟わらは一人、二二〇たき物もとむとてここに立ちよる。
父親ちゝおや佛壇ぶつだん御明みあかしてんずるに、母親はゝおやは、財布さいふひもゆはへながら、けてこれ懷中ふところれさせる、女中ぢよちうがシヨオルをきせかける、となり女房にようばうが、いそいで腕車くるま仕立したてく、とかうするうち
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
壇に捧ぐる御明みあかし大燭臺だいそくだいしんにして
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
御明みあかしの消て夜寒やくつわむし 里東
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
壇に捧ぐる御明みあかし大燭台だいそくだいしんにして
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)