“穂”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
70.8%
すい23.6%
すゐ2.8%
1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裾野にそよぐすすきが、みな閃々せんせんたる白刃はくじんとなり武者むしゃとなって、声をあげたのかとうたがわれるほど、ふいにおこってきた四面の伏敵ふくてき
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがては、壁も天井も、そして一すい短檠たんけいの灯までが、水音を立てているのではないかと疑われるほど、武蔵は冷々ひえびえとした気につつまれた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、一すゐのともし火のもとに錬金の書を読むフアウストを軽蔑するのは誤りである。フアウストの書いた借金証文などは何処の図書館にもあつたことはない。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すがれの草もゆれてゐる
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
必学者はを以て解決出来た様なふりで居る。併し、ほぐと言ふ語の語原を説いた後に思ひあはせれば、今までの理会は妙なものであつた事に心づく事と思ふ。