“ホ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
21.9%
9.4%
9.4%
6.3%
6.3%
6.3%
3.1%
寿3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イ段の仮名にあたる音がオ段にあたる音に(の実、—焰)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
あか/\と 炎たちゆく庭芝の 底にしばらく むらを たもつ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
葺草カヤ下地の凹凸なく葺かれてゐるのを見ると、気分の変化動揺なく続くことが察せられるとするのである。堅くひきユハへた綱の結び目を、命の脱出を防ぐ結び目と見てぐのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
否諾イナヲかも。カナしき児等コロニヌさるかも(巻十四)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「……下なやましも。(イ)この頃」(巻十、一八八九)「……見まくぞ欲しき。(ロ)この頃」(巻十一、二四六四)「(ハ)この頃恋のしげしも」(巻十二、二八七七)「(ニ)に心いぶせし」(同、二九四九)「秋といへば、心ぞいたき。(ホ)異に花になぞへて見まくりかも」(巻二十、四三〇七)。
言語の用語例の推移 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其を、の各方面から解釈し、占あつて言ふ習慣に結びついて来た。家ほき・酒ほきの元は、人命の祝福の「ほ」を家・酒に求める事だつたのである。其が人と共に家・酒を祝福する事にかはつて了ふ。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
らふそくの減りて 更け行くのゆらぎ。喪屋にいで入る人 絶えむとす
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
柴たきて、夜はの心の うちなごみ、赤きゆれをまもる ひそけさ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
宮廷の新室寿きなる大殿祭オホトノホカヒ・鎮魂祭・新嘗祭などに来る異装人、又は、京都辺の大社、平野・松尾などの祭りに参加する山人なども、一つ者であつて、山の神人だ。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この御酒ミキは、吾が御酒ミキならず。くしの神 常世トコヨイマす いはたゝす すくな御神ミカミの、神寿カムホキ 寿きくるほし、豊ほき 寿モトほし、まつりし御酒ぞ。あさずせ。さゝ(仲哀記)
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おれは、此世に居なかつたと同前の人間になつて、ウツし身の人間どもには、忘れされて居るのだ。憐みのないおつかさま。おまへさまは、おれの妻の、おれに殉死トモジにするのを、見殺しになされた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
肥狗ヒクハ天ニオゴツテ
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このみは、わがみならず。クシの神、常世にいます、イハ立たす少名御神の、神壽カムホぎ狂ほし、豐壽トヨホぎ壽ぎ𢌞モトホし、マツり來しみぞ。アサせ。ささ(仲哀記)
死人・け人の為には游離魂を身中にとり込めて、甦生する鎮魂タマフリの本縁なる天窟戸いはとの詞章、家屋の精霊なる火の来歴と其弱点とを指摘して、其災ひせぬ事を誓はせる火生みの詞章、——此等が
天地根元宮造りの、つ立ての合掌式の、地上に屋根トマの垂れたのから、一歩進めたものであらう。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
バナりおこしたる円座かな
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
右、ぼ三つの表現法によつて、形体的内容があらはされるといふことを述べた。次には尠し立ち場をかへて部分と全体との考への上から、形体的内容と実質的内容との関係を説きたい。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
男『フンフン、御前おめあハンモエツタケスカ。フン、ニソダチナハン。アレガラナハン、サ來ルヅギモ面白オモシエガタンチェ。ホリヤ/\、大變テイヘンダタァンステァ。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
必学者はを以て解決出来た様なふりで居る。併し、ほぐと言ふ語の語原を説いた後に思ひあはせれば、今までの理会は妙なものであつた事に心づく事と思ふ。
天上の詔座における詞章にして——其は最壮大な詔座の詞章と云ふ表現を持つた「あまつのりとの—ふとのりとごと」(天津詔刀乃太詔刀言)なるめ語が行はれた訣である。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)