)” の例文
必学者はを以て解決出来た様なふりで居る。併し、ほぐと言ふ語の語原を説いた後に思ひあはせれば、今までの理会は妙なものであつた事に心づく事と思ふ。
イ段の仮名にあたる音がオ段にあたる音に(の実、—焰)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
遠山並み晴れて、さし出づる国のは、波切ナキリの崎の見ゆるにか あらむ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
の意義なども、逆に「ほ」の影響を受けて、いよいよ著しく固つたらうと言ふ事も考へねばならぬ。
夕凪ぎのひたすら晴れて、峡遠く 山のさやに見ゆる日 つゞく
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
呪言に伴うて精霊が表す神秘な標兆として、末端ウラあらはれるものゝ意である。
屋敷木のつ枝のあかり見て居れば、木の間の暗さ 深くなりたり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
「ほ」の原義は知れないが、「うら」と似た筋路に立つ事を思へば、ウラウラウラ(うら<うれ)同様、の義だとも言へる。表面・末端の義から、さうした出現形式に言ふのだと説けばわかる。
家の庭苑ソノにも、立ち替り咲き替つて、栽ゑ木、草花が、何處まで盛り續けるかと思はれる。だが其も一盛りで、坪はひそまり返つたやうな時が來る。池には葦が伸び、蒲がき、が抽んでゝ來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
家の庭苑ソノにも、立ち替り咲き替つて、栽ゑ木、草花が、何處まで盛り續けるかと思はれる。だが其も一盛りで、坪はひそまり返つたやうな時が來る。池には葦が伸び、蒲がき、が抽んでゝ來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
家の庭苑ソノにも、立ち替り咲き替つて、栽ゑ木、草花が、何処ドコまで盛り続けるかと思はれる。だが其も一盛りで、坪はひそまり返つたやうな時が来る。池には葦が伸び、蒲がき、ヌキんでゝ来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)