“末端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まったん33.3%
すえ16.7%
はし16.7%
まつたん16.7%
ウラ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、前の花から頭へつけて来た花粉を今度の花の花柱かちゅう、それはちょうど昆虫の頭のところへ出て来ている花柱の末端まったん柱頭ちゅうとうへつける。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
やや旧派の束髪に結って、ふっくりとした前髪を取ってあるが、着物は木綿の縞物しまものを着て、海老茶色えびちゃいろの帯の末端すえが地について、帯揚げのところが、洗濯の手を動かすたびにかすかにうごく。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ジャン・マデックは、ゆっくり調子をとってさっくさっくと鎌を打ちこんでゆくと、麦穂は末端はしをふるわせ、さらさらと絹ずれのような音を立てつつ素直にふせるのであった。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
つひにはそれが一つにつて山々やま/\所在しよざいくらまして、末端まつたん油煙ゆえんごとそらむかつて消散せうさんしつゝあるやうにはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
呪言に伴うて精霊が表す神秘な標兆として、末端ウラあらはれるものゝ意である。