“秀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひい46.1%
18.3%
ひで12.0%
すぐ9.9%
3.7%
2.6%
しゅう2.1%
ひいで1.6%
ひいづ1.0%
しげる1.0%
しう0.5%
ヒイ0.5%
ヒデ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お舎弟様は文武の道にひいで、お智慧も有り、ず大殿様が御秘蔵の御方おんかた度々たび/\めのお言葉も有りました事は、父から聞いて居ります
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
芽ぶいてまのない雑木林は、ごく薄い紫色に霞んでみえ、その中にところどころ若木の杉が、白っぽい若みどりのをぬいていた。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
嘉兵衛の妻おひでは、蒼白めた顔でしげしげと家の内を見回していたが、やがて灯火から顔を外向けてそっと袖口を眼へ押当てた。
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「これからはまた新田の力で宮方も勢いを増すでおじゃろ。くすのき北畠きたばたけが絶えたは惜しいが、また二方が世にすぐれておじゃるから……」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
必学者はを以て解決出来た様なふりで居る。併し、ほぐと言ふ語の語原を説いた後に思ひあはせれば、今までの理会は妙なものであつた事に心づく事と思ふ。
元来ぴしゃんこな鼻だったら缺けていてもそう可笑おかしくはないが、中高なかだかな、いでた容貌、———当然中央に彫刻的な隆起物がそびえているべき顔が
その結果、「しゅう」と「優」とをもらっていた者は、ウマの前のほうに乗って、楽しいお話を聞かせてもらいます。
しかし、どの科目に特別ひいでるということもなかったのです。ただ、剣道部の秋の試合に示した、友の沈着な技量は僕達を驚かしました。
わが師への書 (新字新仮名) / 小山清(著)
土曜日であるからひかるひいづは午後一人は木下さんへ、一人は本多さんへ遊びに行つた。三時過ぎにやつと選歌の原稿が出来た。
六日間:(日記) (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
おばあ様はしげるほおずりし給ひ、もう今から、帰つたあとでこの児が一番心にかかるべしと申され候。
ひらきぶみ (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
宵の稍々やや手すきの頃、しうちやんとみんなで親しく呼んでゐる青年が来た、おしげは、ああ、この人がゐたのを忘れてゐたと、すがりつきたい思ひがした。
一の酉 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
タカく、眉ヒイで夢見るやうにまみを伏せて、右手は乳の辺に挙げ、脇の下に垂れた左手は、ふくよかな掌を見せて……あゝ雲の上に朱の唇、ニホひやかにほゝ笑まれると見た……そのオモカゲ
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アレ、とうさま、吉田ヨシダのとしちやんとヒデちやんがくるんですよ、モウお忘れなすつて?
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)