トップ
>
秀
>
ひで
ふりがな文庫
“
秀
(
ひで
)” の例文
嘉兵衛の妻お
秀
(
ひで
)
は、蒼白めた顔でしげしげと家の内を見回していたが、やがて灯火から顔を外向けてそっと袖口を眼へ押当てた。
暗がりの乙松
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
もし、このことを
秀
(
ひで
)
ちゃんが、お
姉
(
ねえ
)
さんに
話
(
はな
)
したら、お
姉
(
ねえ
)
さんが、
家
(
うち
)
じゅうの
人
(
ひと
)
に
話
(
はなし
)
して、たいへんだと
思
(
おも
)
ったからでしょう。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「妻ア——ウワア。なンみンだンにイ——。か——き——くンるえ——テヘヘヘヘ。ショレみたんよ……
光
(
みつ
)
ウ
秀
(
ひで
)
エどンの……」
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
朝野屋の名物娘お
秀
(
ひで
)
が、人に反対や遠慮をさせたことのない、圧倒的な調子でこう平次に頼んで行ってからのことでした。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ね、皆さんにお願ひがあるのよ。内の
秀
(
ひで
)
坊がね、お仲間に入れて呉れ、と云つて諾かないんだけれども、一処に遊んでやつて呉れませんか。」
泣き笑ひ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
▼ もっと見る
なかでもいちばん人気を呼んだものは、当日の結び相撲だった
秀
(
ひで
)
の
浦
(
うら
)
三右衛門
(
さんえもん
)
と、
江戸錦
(
えどにしき
)
四郎太夫
(
しろうだゆう
)
の一番でありました。
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
京部東洞院姉小路に住んでゐる池田
玄俊
(
げんしゆん
)
の三男祐二は、母宇野氏
秀
(
ひで
)
が死んで、大坂平野町の伯父池田瑞仙に養はれた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
詮ずれば
秀
(
ひで
)
を忘れよというなり。その事をば、母上の
御名
(
おんな
)
にかけて誓えよと、常にミリヤアドのいえるなりき。
誓之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いゝえ、
炭問屋
(
すみどんや
)
は
疾
(
と
)
うに
潰
(
つぶ
)
れて、お
厩橋
(
うまやばし
)
へ
来
(
き
)
た時
私
(
わたくし
)
が
縁付
(
えんづ
)
いたのです」「お
前
(
まへ
)
の
御亭主
(
ごていしゆ
)
は」「
秀
(
ひで
)
三
郎
(
らう
)
と
云
(
い
)
つて五代目でございます」「早く死んだのかえ」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二十歳に近い伊藤の
丈
(
たけ
)
さん、その弟の
秀
(
ひで
)
さん、藤野の
準
(
ひとし
)
さん、戸塚の
巍
(
たか
)
さんと私の二つ違ひの兄とで、皆十五、六歳の年恰好、おいさんを合せて八人の一行であつた。
初旅の残像
(新字旧仮名)
/
安倍能成
(著)
「アア
秀
(
ひで
)
ちゃんや吉ちゃんは気の毒だね。何にも知らなかったのか」と云いました。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
請取
(
うけとら
)
ざる
由
(
よし
)
持參金の
高
(
たか
)
は何程なるや申し立べしと有に八五郎は何事なるやと思ひしに
斯
(
かゝ
)
る尋ねなれば意外に喜び娘が持參金は百兩に御座候と申立ければ大岡殿五兵衞を
見
(
み
)
られ其方は
嫁
(
よめ
)
秀
(
ひで
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此二人の少女は共に
東京電話交換局
(
とうきょうでんわこうくわんきょく
)
の交換手であって、主人の少女は
江藤
(
えとう
)
お
秀
(
ひで
)
という、客の少女は
田川
(
たがわ
)
お
富
(
とみ
)
といい、交換手としては
両人
(
ふたり
)
とも老練の方であるがお秀は局を勤めるようになった以来
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「いったいお
秀
(
ひで
)
がまた余計な事を云ってやるからいけない」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「お
秀
(
ひで
)
、栄坊の鼻をかんでやりなさい。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
「
栗鼠
(
りす
)
のことを、くりねずみといったんで、みんなが
笑
(
わら
)
ったんだ。」と、
秀
(
ひで
)
ちゃんが、
答
(
こた
)
えたので、お
姉
(
ねえ
)
さんも、
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
して
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
玄俊は京都に来た翌年、天明三年に妻を
娶
(
めと
)
つた。近江国
栗太郡
(
くりもとごほり
)
草津の人宇野杢右衛門の姉
秀
(
ひで
)
と云ふものであつた。婚姻をしたのは春の初であつただらう。此年の内に長男が生れた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
お庭に立並んでいた寵妾お
秀
(
ひで
)
の方を初め五六人の腰元が
固唾
(
かたず
)
をのんで立ち
竦
(
すく
)
んだ。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
取上になり
追
(
おつ
)
て
沙汰
(
さた
)
に及ぶとの事にて其日は下られけり扨又山崎町なる油屋五兵衞の番頭久兵衞は今日
※
(
はか
)
らずも
寶珠花屋
(
はうじゆばなや
)
八五郎の娘お
秀
(
ひで
)
が
離縁状
(
りえんじやう
)
の一件に付後藤半四郎に
再會
(
さいくわい
)
して大いに驚きしと雖も先々離縁状を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
半之丞の娘お
秀
(
ひで
)
、涙ながらにこう語り進みました。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
名を
秀
(
ひで
)
という、どこかで聞いたことのあるような。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
正
(
しょう
)
ちゃんの
時計
(
とけい
)
の
音
(
おと
)
は、ここまできこえる。」と、
秀
(
ひで
)
ちゃんが、すこし
離
(
はな
)
れたところに
立
(
た
)
っていて、いいました。
正二くんの時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
令図に一男一女があって、
男
(
だん
)
を
富穀
(
ふこく
)
といい、
女
(
じょ
)
を
秀
(
ひで
)
といった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「おッ、
手前
(
てめえ
)
は五位の
秀
(
ひで
)
じゃないか」
銭形平次捕物控:009 人肌地蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
秀
(
ひで
)
ちゃんが、
達
(
たっ
)
ちゃんの
家
(
うち
)
へ
遊
(
あそ
)
びにきました。ちょうどお
姉
(
ねえ
)
さんも、
家
(
うち
)
にいらっしゃいました。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
正
(
しょう
)
ちゃんのは、すばらしく
大
(
おお
)
きいんだね。」と、
秀
(
ひで
)
ちゃんが、いいました。
正二くんの時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あたった! お
父
(
とう
)
さん、
秀
(
ひで
)
ちゃんの
兄
(
にい
)
さんは、うまいでしょう。」
すずめを打つ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
秀
(
ひで
)
ちゃん、まだご
飯
(
はん
)
にならない。」と
兄
(
あに
)
が
外
(
そと
)
から
声
(
こえ
)
をかけました。
ペスときょうだい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
秀
(
ひで
)
ちゃんの、
兄
(
にい
)
さんだ。」
すずめを打つ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“秀”の意味
《名詞》
(シュウ)成績や品質などの評価において、最も優れていること。
(出典:Wiktionary)
“秀(飾り職人の秀)”の解説
飾り職人の秀(かざりしょくにんのひで)は、必殺シリーズに登場した仕事人の一人。初登場作は『必殺仕事人』。三田村邦彦が演じた。
(出典:Wikipedia)
秀
常用漢字
中学
部首:⽲
7画
“秀”を含む語句
秀麗
秀才
俵藤太秀郷
閨秀
香取秀真
秀真
優秀
清秀
秀吉
秀忠
眉目秀麗
正秀
秀調
菅秀才
俊秀
文屋康秀
秀哉
白柳秀湖
藤原秀衡
秀枝
...